基準試走と指数:悪走路編
オートレースの試走は予想する上で重要なファクタのひとつです。
予想する際に試走をまったく無視して予想する方は希少でしょう。

試走と結果の相関関係を考えた場合、試走の良し悪しによって補正を加えるべく 「基準試走」 というものを設けました。
一方 「指数」 「基準試走が試走タイムと一致した際の数値」 です。

「基準試走より試走タイムが0.01上回った場合に指数を+1補正する」 ことで指数の信頼度はUPすると思われます。
下記レースは20030817の川口11レースです。
下記レースをサンプルに悪走路における補正の方法を解説します。


結果は 2連単 3−7 10450円 3連単 3−7−5 63590円。
各選手の試走タイムは以下の通りでした。

枠.選手 ハンデ試走 ハンデ補正※1悪基準試走悪指数 指数順位
1.若井  40 50    54    7876.1  5 
2.加賀谷 30 54    57    7876.7  4△
3.柴山  30 50    53    7780.5  2○
4.森   30 52    55    7873.8  6 
5.長谷川 20 51    53    7877.9  3▲
6.川原  10 54    55    8371.1  8 
7.近藤   0 59    59    8380.8  1◎
8.松尾   0 63    63    8472.1  7 











※1 試走×100+ハンデ×0.1

試走が50〜63であるからも良走路ではないことは明かです。
指数や基準試走 は、 悪走路 のものを使用します。

一般によく用いられる、試走×100+ハンデ×0.1で算出したハンデ補正からは、 53
3.柴山 5.長谷川 は有力ですが、穴の立役者 7.近藤 59 でピックアップするには
少し厳しいところです。

一方、 指数 では、○−◎−▲ 決着でした。

今度は 試走補正 を行ってみます。
基準試走を試走タイムが0.01秒上回る毎に+1補正します。

枠.選手 ハンデ試走 悪基準試走悪指数 試走補正※2指数順位着順
1.若井  40 50   7876.1 104.1  4△ 4 
2.加賀谷 30 54   7876.7 100.7  5  6 
3.柴山  30 50   7780.5 107.5  1◎ 1 
4.森   30 52   7873.8  99.8  7  5 
5.長谷川 20 51   7877.9 104.9  2○ 3 
6.川原  10 54   8371.1 100.1  6  8 
7.近藤   0 59   8380.8 104.8  3▲ 2 
8.松尾   0 63   8472.1  93.1  8  7 











※2 指数+(基準試走−試走)

試走補正 を行うことで、 3.柴山 が頭ひとつ抜けた1位になります。
3.柴山 の試走が良かったので、 7.近藤 とは 指数 が逆転しています。
◎−▲−○−△ での決着となり、仮に3連単を◎頭固定→ ○▲△の2着&3着流しであれば
6点でも安心して見ていられたレースと言えます。

指数補正 がうまくいった例ではありますが、3連単 63590円を ◎−▲−○ (2連単 10450円)は
試走補正 がまったく見当違いでないことを示してくれていると考えています。

当然のことながら指数順位とかけ離れた着順になるケースも多々あります。